BLOG 夏の輪郭をととのえる、私たちの“サマージャム”

“今日も暑ーい1日になりそうです”ーーというフレーズが耳に流れると、夏のスイッチが入る気がします。

1995年に発表されたスチャダラパーの『サマージャム’95』は、都市生活の中にある夏の倦怠と浮遊感を見事に切り取った、夏の風物詩のような楽曲です。“サマージャム”とは、直訳すれば「夏のジャム(=即興的セッション)」。この言葉の響きには、夏そのものよりも、夏をどう受け取るかという感覚の揺らぎがあります。その曖昧な境界を、あの曲はゆるやかにすくいあげているように感じます。

季節は巡り、また夏がやってきました。 けれど私たちにとって、夏とはただの通過点ではありません。その輪郭は、日々のオペレーションの中に、確かに表れます。 スチャダラパーの楽曲が示すように、繰り返される日常のなかに訪れる季節の輪郭。その変化を見落とさず、適切に対応すること――それが、物流という仕事の要です。

たとえば、気温や湿度の微細な変化が、庫内作業の動線や車両運行に影響を与えることがあります。また、需要の波と人の動きのズレが、配送計画やシフト管理に静かにひずみを生むこともあります。 そうした“見えにくい揺らぎ”を読み取り、予見し、整えていくこと。 それは単なる運搬ではなく、情報と時間と空間を扱う仕事であるという自覚にほかなりません。

私たち東九州デイリーフーヅは、単に「運ぶ」だけではなく、 「どうすれば、社会の一部として、最も自然な形で機能するか」を考え続けています。 “時間だけがやけに早く過ぎてゆく”夏。 その流れに抗うのではなく、静かに乗りこなすように。 準備と判断、経験と洞察を重ねながら、私たちの物流は、今日も確かに動いています。

見慣れた風景のなかに、精度を仕込む。ーーそれが、私たちの「サマージャム」です。

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